なぜSES営業は退職者が多いのか
SESはやめとけ。SESと検索するとよく出てくるワードの一つです。その中で今回はSES営業にスポットを当ててなぜ辞めとけと言われるのかSESで営業として約2年働いております私が思うSES営業の辛い点や退職した営業(1年持たない人がほとんどでした。)の理由を交えながらお話しさせていただきます。
仕事内容が営業<事務
SES営業の仕事内容は皆さんが思う営業の仕事ではなく事務寄りの仕事内容となっています。
詳しくお話ししますと営業はエンジニアのスキルにマッチングする案件を探します。
テレアポや企業訪問で提案営業するケースもありますがIT人材が不足している昨今ではお客様からSESにスキルマッチするエンジニア探していますと情報を投げ掛けてくれることが多いです。
さらに業務のほとんどは契約書の作成やエンジニアのサポートなので1日中外出して仕事を取りにいくようなスタイルではなく社内でひたすら事務作業をすることがほとんどになります。
そのため思っていた営業と違う、営業スキルが身につかないと思う人が多いです。
人売りの辛さ
SESでは稼働人数(=お客様先に派遣などで働いている人数)を伸ばすことを第一に重視しています。
そのため何日までに今いるエンジニアをお客様先に配属させなさいと上司から圧がかかります。
しかしエンジニア自身にも希望する業務内容のお客様先に配属されたいと考えています。
すぐにエンジニアの望む案件が見つかればいいですが現実は中々難しく、
会社側とエンジニア側の意見に板挟みに合うことが多々あることに嫌気が差す人が多いです。
エンジニアのお助けをするのがSES営業のやりがいにも関わらずエンジニアの望む案件に配属させれないことがもどかしく感じるのです。
トラブル処理がほとんど
お客様先にて常駐するエンジニアがトラブルを起こすと担当営業がその処理を任されます。
お客様先からスキルアンマッチとクレームが来ることやエンジニアからお客様先の就業環境に
文句が来たりとここでも板挟みに合い両者の言い分をヒアリングし、解決しなければなりません。
またエンジニアが業務中の居眠りや理由のない欠勤など社会人として当たり前のことができない人も少なくありません。そんなエンジニアに対して指導しなければならないのです。
またお客様先からの契約がクレームで終了し、他の案件にそのエンジニアを提案しなければならないためお客様に迷惑をかけると分かっていながら提案するのが非常に心苦しくなります。
エンジニアファースト
IT人材が不足している昨今では採用費もエンジニア獲得のため積まれ、退職抑制のために給与も高く設定されます。
一方で営業は給与が上がりにくいのが現実です。
またエンジニアから自分たちが売上をたてているんだ!と高圧的な態度をとる人もいます。
そうしてモチベーションを無くしていく人が増えていきます。
SES営業のやりがい
ではなぜ私がSESの営業を辞めずにいれるのか。
上記ではマイナスな要素ばかりでしたがSESで営業としてやりがいを感じる場面も多々あります。
- 未経験エンジニアの成長
- 注力企業での増員
- 規模の大きい案件の獲得
- 高単価での配属
別記事でSES営業のやりがいやモチベーションの保ち方について体験談を交えながらお話しさえていただきます。
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