プロ野球「自由契約」と「 戦力外 」との違い

選手の移籍

オフシーズンに入ると毎年球団から自由契約選手が発表されます。

ドラフトで新たにプロ野球生活を始める者もいれば同時にプロ野球の世界から去る者もいます。

「自由契約」とよく耳にするワードですが同じく「戦力外」もよく聞くワードです。

「自由契約」と「戦力外」の違い、それにまつわるルールを解説します。

プロ野球自由契約とは戦力外通告との違い

戦力外

支配下選手は70人まで

まずプロ野球では1軍の試合に出ることができる支配下と呼ばれる選手は70人しかいません。

このルールがあることによってドラフト指名や外国人を獲得することにより増えた人数を70人以内に減らさなければいけません。

このルールによってオフに球団を去る選手が出てくるというわけです。

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自由契約と戦力外

では本題の「自由契約」と「戦力外」の違いとは何なのか解説していきます。

戦力外

プロ野球のルールで契約は毎年2月1日から11月30日までというルールが定められています。

戦力外は次の2月からは球団側がその選手と契約を結ばないことを言います。

  • 第1次通告 10/1からシーズン最終日程の翌日まで
  • 第2次通告 CS終了の翌日から日本シリーズ終了の翌日まで

戦力外通告を受けた選手は主に2つの道から選択しなければなりません。

NPB復帰を試みてトライアウト受験

戦力外を機に引退

当事者である選手は今後の進退を考えなければなりません。

毎年放送される「プロ野球戦力外通告〜クビを宣告された男達〜」は戦力外通告を受けた選手のリアルがわかるため視聴するといかにプロ野球の世界が厳しいものであるかということがわかります。



自由契約

自由契約とは球団と契約を解消した状態のことを表しています。

どの球団とも契約していない状態なので自由に交渉していい状態です。

今年日本ハムの西川遥輝外野手、大田泰示外野手、秋吉亮投手の3人が自由契約になり話題を呼んでいます。

自由契約にした経緯としてFA権を行使せず他の球団と交渉することによって他球団は金銭や人的補償などのデメリットを抱えず交渉できるため、他球団からお声がかかりやすい状況にすることにより選手に配慮した決断と言えます。

しかし表向きは良く見えますが事実上の戦力外といっても過言ではありません。

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この3選手に関しては実績がありますのでトライアウト受験せずとも他球団と契約できると思います。(あくまで個人の意見)

また日本ハムの稲葉GMも再契約する可能性もあるとの話なので3選手がどうなるか今後どの球団でプレーするのか気になるところです

また、金銭面で折り合いがつかない場合に自由契約にして交渉を続ける場合もあります。

今年話題を呼んだ契約解除とは

滅多にないですが球団側が選手を一方的に契約解除する「契約解除」というルールがあります。

今年、当時千葉ロッテマリーンズに在籍していた清田育宏外野手がコロナ禍での虚偽報告、度重なる不倫で球団が契約解除しました。

本来であれば11月30日まである契約期間を待たずして解除することが契約解除です。

よっぽどのことがなければ契約解除にはなりません。

育成選手の場合

戦力外通告は、支配下選手に対してだけではなく育成選手に対しても行われます。

支配下が育成契約に変更となる場合、支配下としての契約は結ばないという戦力外通告を行い、育成契約を結ぶことになります。

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また、育成契約の期間は最長で3年と決まっており、育成選手として3年を経過した選手は、戦力外通告を受けたうえで、改めて育成契約を結ぶことになるのでオフの戦力外の公示だけをみて驚くファンも多いでしょう。

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